有料職業紹介業として配ぜん人が存在する意義

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 なぜ配ぜん人のレベルが低く人数も集まらないのか、時給が安いから、ホテルが雇用者だと言う事を認識していないから、はるか昔の事特殊な労働力需要のホテルにおいて特に宴会場の稼働はお客様のありなしによってサービス員の需要が大きく変化し宴席が無い日は雇用ゼロ大きな宴席のある日は100人の雇用、これを正規の社員雇用とすると莫大な固定費が発生し成り立たない、そこで宴席のある日だけ招集する臨時人件費(お客様にお支払いいただく料金で時給を賄)である配ぜん人が生まれた。都会の有名ホテルは、この国の許可事業である有料職業紹介配ぜん人を、お客様の宴席のある日、高額の時給で雇用した、その時給に誘われて腕に覚えのある者たち又他に職を持つ者であっても日雇い雇用に応ずるものがあった。そのことによって有料職業紹介配ぜん人紹介所がホテルに寄り添い成立していた。
しかし高度成長時代を経て、地方にも都会のように高級ホテルをと言う機運が高まり次々とホテルが建設された、そこで問題となったのは都会のようにはお客様から料金をいただけないと言う事、都会のように接客にたけた人間が沢山は居ないと言う事。
そこで地方ホテルが考えたのは客単価が安いのであれば全部屋を全時間稼働することで効率を上げる、客単価が安いのだから配ぜん人の時給も安く設定する、まして仕事もできないアルバイトのような配ぜん人ならバイト料金であるべきだ、それに対して配ぜん人紹介所は時給にランクを設けバイト料金から始め経験を重ねるごとに時給を上げると言う妥協点を設けた。
 しかし、配膳人の賃金をホテルから一括で受け取り配ぜん人紹介所が配ぜん人に賃金を支払う事によりあたかも雇用者であるかのように振る舞い配ぜん人に対し給与のピンハネや就労の強制等横行し労働者保護の観点から匡は明確に雇用者はホテルであり本人名義の本人口座にホテルより個別に賃金を支払う事と定めた。配ぜん人紹介所は就労者を紹介することにより紹介料を取るだけ。過度に配ぜん人と関わることを禁じ教育訓練もあたかも雇用者のように配ぜん人に認識させ就労の強制につながる行為としてこれを禁じた、しかし現状ホテルの認識は変わらず、出来る者レベルの高い配ぜん人を希望の人数紹介することを求め、地方に都市型ホテルが出来て40年余り発注すれば来るべきものと言う認識も賃金もほとんど変わることなく推移している。
 今も都会の有名高級ホテルでは配ぜん人であっても新人は慣れるまで先輩従業員に指導を受けながら現場になれると言う就労方法を取っている,教育訓練は日々の仕事の中でそのホテルに必要な人材としてホテルが育てる。独自のシステムを構築しなければホテルサービスの差別化他ホテルとの人的競争力強化は出来ない。臨時の人件費配ぜん人に対して経費削減人員削減と言う手法 は、お客様満足度を致命的に下げる。お客様は配ぜん人を外部戦力とは見ない、正社員と同等にホテルの従業員とみている、配膳人が素人であろうと新人であろうと対応が悪ければホテルが悪く思われる。極論を言えば、育つまで見学させるくらいの思いで育てなければ家の手伝いもしたことのない現代の若者が良いサーバントに育つわけがない。地方にも技量に優れた配ぜん人は居る、しかし必要なのは月に4~5回働く配ぜん人をいかに多く抱えるかがホテル宴会の命運を握る暇な日の数人の就労忙しい日の50人の就労その増減に対応できるかできないかは暇な日の数人の就労に掛かってくる技量に優れ使い勝手のいい配ぜん人ばかりを多用すれば暇な日の就労機会を奪われ就労日数を稼げない配ぜん人あるいは慣れないあるいは新人に就労機会を与えてやれず消えていく、バランスを取り育てながら配置する。暇な日に就労機会を増やし教育訓練をしなければ最大稼働の日に対応する人員を確保することは難しい、技量の高いものを入れるために新人が排除されるのではなく技量の高いものにこそ新人教育を担わせなければサービスの向上は望めない。

究極の対策全従業員を正社員。その給与を賄えるように客単価を上げ宴会稼働率を上げ、従業員の就労に空白という無駄をなくす。宴会場全部屋全時間販売、施設消耗、補修より取換え、
まだそんなことをやっていて良いのだろうか?適正な値段で適正にホテルと言う非日常の空間とサービスを提供するに足るお客様にお越しいただく、お客様もその空間を享受するに足る存在となろうと欲すると言う関係今こそ平和で豊かな現代をホテルがけん引すると考えるわけには行かないだろうか。コロナ禍の今壊滅状態のホテル宴会そのサービスを担う配ぜんは消滅の危機に瀕しています。コロナ禍の終息あるいはホテル宴会の再開の日が今訪れても対応は難しい、それこそその日を新規オープンの日と定めて準備する、ホテルと紹介所がその日のためのシステムを今協議しなくては手遅れと言う人的サービスの崩壊を見ることになるかもしれない。
                               三鍋